はいみどりの世界

すてきな記憶を忘れないために

劇場版たまゆら~卒業写真~エンドロールーこれから(横須賀編)

 

f:id:haimidori:20200505091600j:plain劇場版たまゆら卒業写真は、「芽(きざし)」と「響(ひびき)」の2作の公開が終わっております。エンドロールに流れる坂本真綾さんの「これから」が心に沁みる素敵な曲です。そして、楓の幼い頃とお父さんのシルエット画像がその詞に合っていて本当に素晴らしいと思います。

 

f:id:haimidori:20200505091645j:plainこのエンドロール(前半)の場所は、横須賀市の市立中央図書館辺りであることは、たまゆらTVシリーズを視聴されている方は当然お判りだと思いますが、シーンを1つずつ確認してみたいと思います。

まず、タイル張りの場所を楓とお父さんが手を繋いで歩くシーンです。このような形状のタイルは中央図書館周辺には見当たらないので、市内を色々探しました。
そしてたまたま訪れた横須賀市自然・人文博物館の入り口前のタイルがそっくりでした。樹木の影も有りました。

 

f:id:haimidori:20200505091716j:plain横須賀市自然・人文博物館

 

f:id:haimidori:20200505091757j:plain博物館入口のタイル

ここは、たまゆら~もあぐれっしぶ~第7話で、竹原からやって来たみんなが市内探索の最初にやって来る見晴らしのいい公園(中央公園)の入口にあたる場所です。

 

f:id:haimidori:20200505091824j:plain中央公園入口

 

f:id:haimidori:20200505091858j:plain中央公園内の東京湾が望める場所

「ここはよこすか、しおいり!」("しおいり”のアクセントは、”よこすか”と同じで合ってました)と言って記念写真を撮った場所なのですが、実は汐入ではなく、ここは「深田台(ふかだだい)!」です。

この場所はたまゆら~もあぐれっしぶ~第2話で、お父さんと一緒の写真を撮った場所でもあります。

 

f:id:haimidori:20200505092049j:plainこのように、たまゆら~もあぐれっしぶ~第2話で一度登場している場所ですし、充分可能性はあると思いました。
確認のため、再度、このもあぐれ第2話を見てみると、同じく登場したはまゆう公園の水飲み場の前のタイルが、今回の劇場版と同じように真っ新(まっさら)に描かれていたのに改めて気が付きました。

 

f:id:haimidori:20200505091936j:plainはまゆう公園

 

f:id:haimidori:20200505092121j:plainはまゆう公園の水飲み場

 

f:id:haimidori:20200505092204j:plain実際の水飲み場の前のタイル(凸凹の加工がされているので見た目は違っている)

という訳で、中央公園か、はまゆう公園であるかを断定できなくなってしまいました。

楓の住んでいたマンションは坂本町にあり、はまゆう公園までは普通に歩いて来れる距離ですが、中央公園だと結構遠い感じです。このエンドロールは、楓の成長を時系列で描いているので、このタイルの上を歩く時点においてはマンションに入居しておらず、中央公園の近くに住んでいたのかもしれないとも考えました。
折しも最近、楓の住んでいたマンションのモデル(プラ○○○○ル横須賀汐入1号棟)の中古販売の広告が地元の新聞の折り込みに入っており、そこに記載されていた建築日を見てみると平成10年10月(1998年)となっており、楓の生まれた日付がTVシリーズでは1995年7月28日ということなので、ちょうど3歳くらいとなり、坂本町のマンションから歩いて来たのとも合致しそうです。新築時にはすぐに中古物件は出ないと思うので、3歳以降の場合は、ここから歩いて散歩に出掛けていたと考えるのが自然ですが、もちろん中央公園にも車で行けるし、博物館の見学のついでだったとも考えられるので、やはりどちらとも言い難いですね。
(博物館の前のタイル敷きの通路幅は狭いので並んで歩くのは少し窮屈かもしれませんが)

寄り道しましたが、図書館前の公園に戻ります。

 

f:id:haimidori:20200505092229j:plain緒明山公園

模様の入った側溝の蓋の上をまたいで坂を歩くシーンですが、これは市立中央図書館入り口の坂道にあります。

 

f:id:haimidori:20200505092251j:plainさて、その次はベンチの前で「(山登りから)くるりんぱ」をやっているシーンですが、これは以前、ちひろちゃんと座っていた中央図書館前の公園のベンチですね。

 

f:id:haimidori:20200505092314j:plain最後は、香と楓とお父さんの3人で階段のところまでやって来て、香をお父さんが抱えるシーンです。香がまだ階段を1人で登れないとすると2歳くらい(*2)ではないかと想像されるのですが、この階段がどこかと考えました。
図書館前のベンチの先にはもう昇る階段はないので最初はどこなんだろうと思いましたが、前のシーンでのベンチでの「くるりんぱ」(*3)とは年月が経っていると考えると、ベンチのある場所よりも低い位置にある階段でも不自然ではない、つまり別の日に3人でやって来たということで同じ公園内の階段を当たってみました。

「ひねしょうが」の遊具の後ろの階段を登り、ここから左に進むと有るこの階段はわずか6段しかないので、右に進んで多くの段数のある階段を昇るよりも楽ちんなのでここに間違いないと思われます。(作中では7段有るようにも見えますが)

 

f:id:haimidori:20200505092337j:plainひねしょうがの遊具

 

f:id:haimidori:20200505092358j:plain6段の階段(前の画像の中央、ひねしょうがの上辺り)

さて、劇場版では、TVシリーズの設定のままだと、2015年の7月の時点で楓は20歳になってしまうので、以下のように計2年間時間を停めて、高校3年生(18歳)ということにしているようです。(*1)
(*1: TVシリーズ1期と2期のあいだに1年のお休み、2期と劇場版のあいだに1年のお休みがあったので)
(*2: 香は2001年8月31日生まれのようですが、そうすると、中学に入学した香と楓の年齢差は5年となりこれも勘定が合いません)
(*3: 「くるりんぱ」は、全国的な呼称ではないかもしれません。横須賀での呼称でもないかもしれません)

(2015年4月11日、5月5日、9月6日撮影)
(中央公園からの遠望のみ2013年10月6日撮影)

哀悼:
第2部「響」では、ちもさんが堂郷と婚約するまさかの展開だったのですが、ちもさん役の松来未祐さんへの佐藤監督の粋な計らいだったんだと思います。松来未祐さんのご冥福をお祈りいたします。