はいみどりの世界

すてきな記憶を忘れないために

たまゆら~もあぐれっしぶ~第7話(浦賀)

 

f:id:haimidori:20200505093955j:plainたまゆら~もあぐれっしぶ~第7話では、楓(ぽって)が横須賀のちひろちゃんのところに竹原のみんなと旅をするエピソードです。後半Bパートの浦賀のシーンを見ていきます。

浦賀横須賀市の東南部に位置していて、幕末に黒船がやって来て、その対応をした浦賀奉行所のあった場所として有名です。(実際に黒船の乗組員が上陸したのは久里浜で、浦賀の少し西側となります)

この回の後半は浦賀みなと祭での催し物を中心にお話が進みます。
筆者は放送後の2年間は、ちょうどこの浦賀みなと祭の時期に横須賀を留守にしており、今回、初めてこのお祭りを見に行くことができました。

 

f:id:haimidori:20200505094027j:plain花火大会が行われる浦賀湾の西側の西浦賀みなと緑地のウッドデッキ周辺です。

 

f:id:haimidori:20200505094054j:plainそれでは、話中と同じようにまずは西叶神社へ

 

f:id:haimidori:20200505094113j:plain西叶神社

 

f:id:haimidori:20200505094134j:plain本殿向かって左側の絵馬を掛ける場所

墨で黒々と「叶」の文字が大きく書かれています。
かおたんの言う通り、お願いごとが叶いそうですね。
ちなみに東叶神社の絵馬にも「叶」の文字が大きく書かれていますが、文字の色は朱色です。

 

f:id:haimidori:20200505094201j:plainお守り(勾玉)を売っている社務所
東叶神社では、この西叶神社で買ったお守り(勾玉)を入れるお守り袋が買えます。

 

f:id:haimidori:20200505094226j:plain西叶神社からすぐ近くの渡し船浦賀渡船)の乗り場(西渡船場

ここから船に乗って浦賀港を横断します。
この航路は、「浦賀海道」と呼ばれ、市道(2073号線)の扱いとなっています。

 

f:id:haimidori:20200505094300j:plain東渡船場から5分程歩くと東叶神社に着きます。

 

f:id:haimidori:20200505094324j:plain本殿の前から浦賀港を望む

先ほどの西浦賀みなと緑地の辺りが海を挟んでちょうど真向かいに見えます。

この東叶神社の境内では、浦賀みなと祭に協賛しているこの町内の方々がお祭りの期間だけ出店しているお店が多数あり、お値段もリーズナブルです。

そして、午後4時頃にテントの設営が始まりました。

 

f:id:haimidori:20200505094407j:plainそう、あの「全日本線香花火選手権大会」の本部です。ここでエントリーの受付をします。

 

f:id:haimidori:20200505094430j:plain

花火大会はトーナメント方式で行われます。

 

f:id:haimidori:20200505094459j:plain劇中と同じように、緑色の桶が並びます。

劇中では参加者が多かったのか1回戦は4人で行われていましたが、今回は2人での対戦でした。

 

f:id:haimidori:20200505094523j:plainこれはこの線香花火大会を主催している浦賀商友会の会長さん(*1)

会長さんがこの日に使う線香花火がちゃんと点火するかを確認しているところ。
(*1: 現在は別の方が会長になられているようです)

参加は事前申し込み制と書いてあり、事前に申し込んでいた方が、会場でエントリーするごとにボードにひらがなで名前を書いた紙を貼付けていくのですが、開始時間が近くなった5時を過ぎてもなかなかボードが埋まりません。ボードには64名分のスペースがあります。
参加者が全部揃うのか気になったので、係りの人に「大人でも参加できるんですか?」って訊いてみると、「どうぞどうぞ」って手放しウェルカム状態だったので、迷わずエントリーしました。この日の大人の参加は10名程度だったと思います。
最終的には53名の参加となり、1回戦で対戦相手のいない人には、係りの人が対戦相手になったりしてました。

午後5時半を過ぎて、試合が開始されます。名前を一人ずつ呼ばれ、指定の桶の前に行きます。
自分の名前が呼ばれると童心に帰ったわくわく感がしました。
相手は3歳くらいの女の子でした。その子のおじいちゃんがお手伝いして対戦が始まりました。
小学生ならさておき、このような小さい子に大人が勝つのは大人気ないとも思いましたが、真剣に対戦するのが大事だと考え、じっと線香花火を持って耐えました。そして、1回戦突破です。
そして、2回戦、3回戦とどんどん勝ち進んでしまいます。そして準々決勝も勝ってしまいました。
ベスト4進出です。まさかの「ぽって超え」です。(楓は劇中では3回戦まで勝ち進みベスト8でした)

ここまで勝ち残ったのは、大人の自分以外には男子小学生らしき3人でした。
大人が勝つのは大人気ないとの考えが再び頭をよぎりましたが、たまゆらファンの横須賀民としてはここはもう全力で行くしかないと決意を新たにし、準決勝に臨みます。
ここからは、3回勝負で先に2回勝てば勝利となり、決勝に進めます。
相手は斜めに線香花火を持つ独特のスタイルで、百戦錬磨(小学生なのに)な感じでした。
予感どおり負けてしまいました。あっさりストレート負けです。
そして、これで終わりかと思いきや、さらに3位決定戦(これも3回勝負)がありました。
1回戦はギリギリ勝ちました。「あと1つ勝てば3位だ」と心の中で思ってしまうと、
緊張で手が震えてきます。
2回戦が始まって、しばらく経つと相手の花火が途中で火が消えてしまいました。
審判が「やめ...(て、もう一回やり直し)」ってさほど大きくない声で言ったんですが、対戦相手も諦めきれないのか、そのまま線香花火を持ったままにしてました。そして5秒後くらいに、なんと相手の花火が再度点火したのです。結果、対戦はそのまま続行というかたちになり、筆者の花火はその5秒のあいだもずっと火が着いたままだったので、先に終わってしまいました。
なんという展開でしょう。
そして、3回戦。もう、こちらの緊張の糸はもう途切れていました。そして、負けてしまいました。
でも、周りの暖かい視線を感じました。これでよかったと思いました。

「惜しかったね」って声を掛けてくれる人とか本当に嬉しかったです。
このあと決勝戦では、先ほどの対戦相手はストレートで負けました。
優勝した子は微動だにしていませんでした。

楓と同じで余計なことを考えると集中力がそがれてダメなんだなとアニメの展開を実感しました。

 

f:id:haimidori:20200505094547j:plain簡単な表彰式が行われ、敢闘賞(第4位)(金一封)を頂きました。

大会が終わる頃にはすっかり暗くなり、渡し船で対岸へ渡るのはもう無理(運行停止時刻)だったので、このまま東叶神社の境内で花火大会を見ることにしました。
カメラで花火を撮影しましたが、筆者のコンデジの花火モードのポジションでは、4秒間の露出の設定となっており、4秒間カメラを動かさずにいるのは不可能でした。

 

f:id:haimidori:20200505094614j:plainももねこ様に似ているけどネコ花火かな

 

f:id:haimidori:20200505094630j:plainブレブレです。(これはまだよい方です)

楓が花火を三脚を使わずに綺麗に撮影できているのは、やはり得意技は「じっとしていること」ということだからなんですよね。納得してしまいました。
でも、この回の後に放送された竹原の花火大会の回では、三脚は必須だとアドバイスされてたようですが。

 

f:id:haimidori:20200505094716j:plain話中にも出てきた巨大ぼんぼり

花火大会が終わったあと、線香花火大会の主催の商店会の会長さんから日本酒を頂き、飲めない酒をチビチビ飲んでました。会長さんには優勝しなくてよかった的なことを言われて、筆者は、苦笑してました。子どもが主役のイベントですからね。筆者も参加者が普通に多ければ参加しないつもりでした。でも、いざ、参加すると真剣でしたけどね。会長さんともお話ししてたんですが、線香花火は、大人も子どもも全く実力通り(運も必要だけど)なのがいいんだと言ってましたが、全くその通りだと思いました。年齢差なんてこの競技には全くないのが素晴らしいですね。そんな競技ってなかなかないですよね。
この線香花火大会は同じ商店会の別の方の発案だそうですが、この大会の名称「全日本線香花火選手権大会」は、この会長さんが名付けたそうです。どうせやるなら、凄い名前にしようということだったそうです。

 

f:id:haimidori:20200505094736j:plainというわけで、筆者は堂々の「全日本4位」です。(^-^)

(2015年8月22日撮影)