はいみどりの世界

すてきな記憶を忘れないために

境界の彼方(世田谷邪宗門へ行ってきた : その1)

アニメ「境界の彼方」の舞台は橿原市など奈良県が中心のようですが、第2話に登場した新堂写真館のモデルは、東京都世田谷区の喫茶店ということで訪れてみました。

 

f:id:haimidori:20200426032802j:plain邪宗門(「じゃしゅうもん」と読む)(通称:世田谷邪宗門)という喫茶店は、下北沢から徒歩15分くらいなのですが、表通りから1本道を入った住宅街の中にあります。

 

 

f:id:haimidori:20200426032821j:plainまずは、お店の外観から。赤いテントには、「珈琲邪宗門」の文字があります。(写真館ではありません)

 

 

f:id:haimidori:20200426032841j:plain入り口のドアの左右にランプと木彫りの魚があります。(魚の意匠は似ています。本物は少し怖い感じです)
ドアの左側には、「COFFEE HOUSE」 と「邪宗門」の文字の入ったお店の木製の看板があります。(アニメでは、「COffee」となっている。写真館だけれども喫茶店という設定)

 

 

f:id:haimidori:20200426032907j:plainドアの真ん中には、「商い中」の木札が下がっています。(アニメでは、「OPEN」の木札)
その下には特徴的な鍵束があります。これは、そのまま同じです。
ドアの裏側には、レースのカーテンがあります。(アニメではカーテンはありません)
入り口の周りには木があったり、プランターがあったりして緑溢れる感じはアニメと概ね同じ雰囲気です。
中に入ってみましょう。振り返って、入り口のドアの方向を見たカットです。

 

 

f:id:haimidori:20200426032935j:plainドアに向かって左側はバラや犬、猫、鶴とか家族写真などのいわゆる写真館に飾られているような写真ではなく、美空ひばりさんの写真が飾られています。

 

 

f:id:haimidori:20200426033004j:plainつぎに、入り口を入ってすぐのところから奥を見たところですが、ここは見事に同じです。
真ん中奥に「手水場」(ちょうずば)の文字も見えますが、この右手に手水場(お手洗い)があります。(画像をクリックすると拡大します)

とまあ、外観も内部もそのままですが、アニメとのいくつかの違いを確認してみます。

 

 

f:id:haimidori:20200426033028j:plain入り口のドアの手前にはアニメでは黒いマットがありましたが、お店では赤いマットでした。(赤いマットは、お店の中にありました)
このことについて、お店の方に訊ねてみると、確かに前は(2年くらいかそれ以上前)黒いマットがあったけれども汚れが目立ってきたのでお捨てになられたとのこと。筆者は過去の写真をいろいろ探してみたんですが、黒いマットの画像は見つかりませんでした。 再度検索したら、黒いマットが写っているブログの画像を発見しました。このブログの日付は、2013年4月15日なので、お店の方の記憶違いかもしれませんね。ちなみに、マットに書かれていた文字は「OPEN DOOR SLOWLY」のようです。

 

 

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黒いドアマット(*3)

ドアの左右の花のリース飾りですが、これは、クリスマス辺りには実際このようなものを飾っていたとのことです。

 

 

f:id:haimidori:20200426033119j:plain細かいことですが、取っ手の上に「押」(店内側は「引」)のプレートがあります。これは、第1話の予告編には存在してたのですが、第2話の本編ではなくなっています。
ドアは、内側にしか開かない構造ですので、愛ちゃんが応対したときのように外に向かって開いたりはしません。また、ドアの取っ手は外側にはありません。押すための平たい金属板になっています。この「押」プレートがあると、外に開くという状態が不自然になるので、急遽削除したのでしょう。

今回、店主(80歳だそうです 79歳)とその息子さんの奥様(いわゆるお嫁さん)お嬢様のお話を伺うことができたのですが、店主はアニメはご覧になっていらっしゃらないとのことでしたが、お嫁さんの娘さん(店主のお孫さん)は第1話の予告編を見て、このお店が出てることがわかったそうです。筆者が訪れたときは、まだ第2話をご覧になっていらっしゃらなかったようでしたが、画面キャプをタブレットでお見せすると、そのまんまなことにいたく感激されてました。「テレビだと一瞬だけど、静止画像だとよくわかりますね、ほんとに細かいところまでそっくりですね」と感心されてました。
クレジットが出てることについて、取材の連絡とかあったのかどうかお訊きしたのですが、全く記憶にないらしく、「(店主が)ああいう性格ですから、2つ返事で、『ああ、いいですよ』って軽く言ったんでしょうね」ってお嫁さんがおっしゃってました。放送が始まってから京都アニメーションから何かいただきましたかってお訊きしたら、「なんにもありませんよ」って。そして、「何か有ったら頂けるとうれしいな」とおっしゃられてました。(京アニさん、何かあげてくださいね)(*4)(*5)

 

 

f:id:haimidori:20200426033138j:plainこのお店(喫茶店)のこと、店主のことなどは、ひとことで語り尽くせないので、別記事(その2)にいたします。
(2013年10月12日撮影)

*1:以前の記述では、店主のお嬢様としていましたが、息子さんの奥様だそうです。
(2013年11月4日訂正)
*2:初めてお会いしたときは80歳と申されておりましたが、数え年であることが後日わかりました。
(2014年9月4日訂正)
*3:リンク先のブログの作者の方に許可を得て、画像の一部を使わせて頂きました。ありがとうございます。
ちなみに、リンク先の画像の方はブログの管理人さんのご友人だそうです。
*4:公式に取材をされたのは2013年3月であったことがその後京アニから送られてきたポスターに付随していたお手紙に記載されていたことで判明しています。 (別記事参照)
*5:境界の彼方ガイドブックにはお店の中が描かれたイラストが載っています(41頁)。このイラスト内に植木鉢があります。この植木鉢はマスターが旅行に出掛けられた際に購入し、そこに置いていたのですが、ごく短い期間(1週間くらい)で枯れてしまったそうです。そのことから、この公式取材の前(半年前)に非公式取材をされていたことを伺い知ることができました。(このことは、常連の客の方から教えて頂きました)
(2016年3月21日追記)