完結編
とあるブログ記事の画像より
最後のらくだのカップの記事を書いてからもずっと気になっていた未発見のソーサーのことをやっぱり所有されているご本人に訊いてみようと思ったのは他でもないあの華波さんが閉店されるという話を聞いたのがきっかけでした。
いま、訊いておかないと、あのお店で二度とこの話ができなくなるかもと...。
2015年11月9日夜
以前から気になっていた「いつもはしっこ」というブログの記事中にあったらくだのコーヒーカップとソーサー。カップは以前に上げた記事のように実物を入手できていましたが、ソーサーは、このらくだのカップの作者曰く、この記事の写真に写っているのは「ただの皿」だと言われ、そうかなと納得をしてしまっていたのでした。
でも、何か引っ掛かるものがあり、この日まで、ずっとブログの管理人さんに訊いてみようと思いつつ、1年半が経っていました。
そんななか、華波さんが閉店するという話を伝え聞いて、これはもう今すぐ訊くしかないとこのらくだのカップをお持ちのブログの管理人さん(はしっこのひと:長崎県佐世保市)にメールを出しました。
この時点では、ブログ記事は残っていたものの、画像は表示されなくなっており、少し不安でした。(*1)
*1:ブログを新しくする際に過去の記事のリンクが切れたままになっていたそうですが、筆者の問い合わせ後にリンクを正しく設定されて今は見れるようになっています。
このブログ記事には、『「三喜工房」で見つけたデミタスカップ』とあり、筆者が実際に見つけたコーヒーカップは、「デミタスカップ」というには、小さくはなく、このブロク記事の「デミタスカップ」という文字が気にはなっていました。
この記事の発見の経緯は、過去記事にあるように、高崎の大きなコーヒーショップのお店で教えて頂いた「三喜工房」というテキストで検索して見つけたのでしたが、実は過去記事「京都編」で紹介した、知り合いの方(撮竹さん)に対して華波さんで「らくだのカップサプライズ」を行ったときに、その方から、
「このページは放送直後に見つけてたよ」って言われて、「えー!?」と思わず声にならない声を。
「どうやって、見つけたんですか。 あらゆるキーワード、画像検索をしても見つからなかったのに」
と筆者は食いつく。
彼曰く、「えーっと、検索キーワードは、「デミタスカップ」だったかな」
え、何でデミタスカップなの? TV放送の登場シーンはとてもデミタスカップには見えない普通のサイズのカップに描かれていたし、しかも、喫茶店のマスターがたまこのカップに牛乳を牛乳パックで注ぐシーンを見ても、デミタスカップには全く見えなかったのに。
この1年間の努力はなんだったんだろうと愕然たる思いが。
「でも、実際に現地(波佐見町)へ行くのは、事情があって行けなかったんだ」と。
「三喜工房」には連絡してみましたか?」
「いえ、してませんけど」
どうやら、「三喜工房」へ確認したのは自分が最初だったようでした。
さて、ブログの管理人さんへのメールの話へ戻します。
2015年11月11日
それから2日後、この日の昼間に返信メールを頂いてたのですが、画像がZIP圧縮で添付されており、手元のタブレットでは解凍できなかったので、帰宅した後、すぐにPCで解凍して見ることに。
ブログ記事にあった通りのカップとソーサーの組み合わせの写真、さらにソーサーだけの写真(表裏)、そして定規を当てて撮影されたカップおよびソーサーの写真など至れり尽くせりの写真が。
メール本文にもあるように、確かに小さめのカップとソーサーでした。
でも、このソーサー、どこかで見覚えが...
三喜工房さんから送って頂いた段ボール箱の中に現地で買ってきたものが仕舞ってあるのですが、その中にあったはず...。
それがコレです!
波佐見陶器まつりの現地で買った「しょうゆ差しの受け皿」
写真を何度も見比べてみる。同じです。サイズも定規を当てて測ってみる。同じです。
上方から
裏側
あんなに探したソーサーは筆者の手元にあったんです!
それも「しょうゆ差しの受け皿」として買ったものだったとは。
あくまで、参考のために買ったので、これがゆめゆめソーサーだったとは全く思いもせず。
一気に力が抜けてしまいました。
まさに、「呆然自失」状態です。
気を撮り直して、画像を送ってもらったことへの感謝とこの画像を筆者のブログ記事で使わせて頂くことの許可を頂くことと、筆者のこのソーサー関連の内容を含むブログ記事を紹介するメールを送りました。
以下は、いつもはしっこブログの管理人さん(はしっこのひと)の画像と筆者の手元の「しょうゆ差しの皿」の比較画像です。
普通サイスのカップ (直径8cm)
デミタスカップ(直径7cm)
普通サイズのソーサー (直径15cm)
デミタスサイズのソーサー (直径9.5cm)
参考までに、このしょうゆ差しの受け皿に、普通サイズのらくだのカップを載せてみます。
大きいです。はみ出してます。
というわけで、ようやく、このらくだのカップのお話は終わりになりますが、最後にいくつかのことを書いておきます。
最初に、カップや皿の裏側にあった銘の「kiyo」のことですが、これは三喜工房さんの「喜」(ki)と窯業の「窯」(yo)の意味だそうです。これでは全く手掛かりにはなりませんね。(作者から直にお聞きしました)
らくだのコーヒーカップですが、作者曰く10年間で300~500個くらいは作ったとのことです。もしかしたら、皆さんの身近などこかにあるかも知れませんね。
波佐見陶器まつりの会場にはありませんでしたが、同じらくだ柄の器は、紹介した他にも、サラダボール、どんぶり、ご飯茶碗なども作っていたそうです。(どんぶりの現物を見てみたいです)
器の色味が違うのは、作るときの釉薬(うわぐすり)を混ぜる具合がいいときは綺麗な色になるそうです。難しいんですね。
通常のコーヒーカップは家庭用のは120ccくらいは入ります。(7~8分目で)
このらくだのデミタスカップは、70ccくらいだそうです。(7~8分目で)(*2)
(*2: 管理人さん(はしっこのひと)に確認して頂きました)
ちなみに、喫茶店などお店で使われるものは100ccくらいのものが多いそうです。営業上、家庭用よりは少し小さめにするそうなんです。(このらくだカップの作者の方からお聞きしました)
デミタスカップの現物はまだ手に取って見てはいないのですが、そのうち佐世保へもお邪魔してみたいなと思っています。佐世保って、筆者の住む横須賀に似てる街だと思います。いろんな意味で。
(ここで、州崎綾さんのたまこラブストーリーEDのプリンシプルを流して下さると、筆者のこのソーサー写真を見たときの気持ちが伝わります。では、また。)
2015年12月31日:北白川たまこの誕生日に寄せて(喫茶華波さん(藤本のママさん)へ捧ぐ)
(写真は2015年11月に全て記事のために撮影したものです)
2016年1月1日:加筆
でも、やっぱり「しょうゆ差しの受け皿」です!(キッパリ(^^) )
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